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2010年9月 2日 (木)

学習指導要領の改訂の背景

平成25年度から新学習指導要領の基で教育活動が行われます。その背景、とりわけ英語教育の強化の背景についてまとめてみたいと思います。私見の部分もありますので、ご了承ください。

この数年の内に、社会状況は大きく変化しました。これまでは、特に、ビジネスの分野においては大量生産が重視されてきました。いかに効率よく生産できるか、企業は様々な試行錯誤を重ね努力してきたのです。そのため、機械化やオートメーション化の実現が大きな目標とされてきたように思われます。

ところが、ITがますます広がるにつれ、世の中は「知識基盤社会」の構築が求められるようになってきました。ポスト産業主義社会、高度知識社会、生涯学習社会といったものがキーワートとして浮上するようになりました。

教育の分野においても欧米型の教育から、フィンランドの教育に代表されるような「北欧型」へスイッチしつつあります。暗記型の教育、受験型の教育から、思考力、判断力を強化し、知識を活用する能力を向上させることに重きが置かれるようになりつつあります。また、自分の考えを分かりやすく表現する力やコミュニケーション力も求められています。

新学習指導要領もこれからの点を念頭に置き、作られたようです。英語では、言語活動の充実に重きが置かれているように思われます。英語を用いて、様々な国の人々と活発にコミュニケーションをとり、グローバル化された世の中を生き抜いていけるような教育が求められつつあるのです。

英語教育においては、新学習指導要領に定める語彙数が大きく増加することになります。現行では、中学校で900語、高校では1,300語を習得すると定められていますが、新学習指導要領では、中学校で1,200語、高校で1,800語を習得すると定められています。だだし、中国や韓国の英語教育に比べれば、これでも、「緩やか」と言わざるを得ないところがあるのが実情です。中国や韓国では、これ以上の教育が施されているのです。

もちろん、グローバル化への危機感、つまり、ナショナル・アイデンティティの喪失に対する懸念もありますので、こうした点もケアしていかなければならいません。すなわち、伝統や文化に関する教育の充実、道徳教育の充実も、同時に、求められているのです。

学習指導要領の改訂の背景、他にもありますが、私が関心を寄せている主なポイントは以上のような点になります。

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