« きらきら光る! | トップページ | Podcasting! 新語・ダウンスウェッター! »

2008年3月 1日 (土)

35のドラマ!

Dsc03328 今日は卒業式。式が終わり、最後のホームルームが始まったのは11時半を回った頃。自分のクラスのホームルームは、たくさんの先生方に挨拶をしてもらうスタイルをとっています。副担任の先生や教科の先生のご支援がなければ、子どもたちはここまで大きく成長できなかったのだから、お世話になった先生に来てもらい、そこでスピーチをしてもらう。その後、私が、その先生がみんなを支えるためにどんな努力をしてくださったかをエピソードを交えながら説明する。こんな流れです。

先生方は献身的にクラスの子たちにアドバイスしてくれました。時間を割いて、他の業務を残業に回して。だから、そのことだけは最後に伝えておかないといけないと思って。心残りだったのが、化学の先生、社会系の先生、それに数学の先生に来てもらえなかったことである。社会系の先生と数学の先生はご自分のクラスがあり、物理的に難しい状況であった。化学の先生はもしかしたら、廊下で待ってくれていたのかも知れないとあとで思った。バタバタした流れの中での最後のホームルーム。それを覗いて、教室の中にお入りにならなかったのかもしれない。でも、本当にお世話になったんです。だから、是非、スピーチをして欲しくて仕方がなかったんです。

ゲストの先生に来てもらった後、通知票を渡した。一人ひとりに前に来てもらうのだが、必ず、その子とのエピソードを話ながら進めていった。

その後、担任の挨拶。今回も手紙形式にした。初めに保護者の皆様への手紙を読ませてもらった。そして、生徒たちへのメッセージを読ませてもらった。涙をぐっとこらえながら。何度も押し寄せてくる泣きそうになる波を抑えながら。保護者の皆様も泣いていた。クラスの子たちも泣いていた。これで良かったんだと思う。いや、これが良かったはずだ。

その時点で午後1時になっていた。とにかく夢中で進行してきたため、時間の感覚がおかしくなっていた。

終わりかけたとき、クラスの委員長から声が上がった。「私たちにも時間をください。」

「分かった。」

Dsc03336 すると、委員長と副委員長が前に来て、子どもたちが主催するホームルームが始まった。何時準備したのか、何時の間に手元にあるのか、よく分からなかったのだが、一人ひとりがバラの花をもって教壇にいる自分のところに来て、自分に対するメッセージを言ってくれたのだ。そして、バラを手渡してくれた。それが35回続いた。(クラスの子が35名なので。)目に涙を浮かべている子。大泣きしている子。色んな表情の子たちが、実に心のこもったことばを書けてくれた。自分のことを、こういう風に見てくれていたんだ!っていうメッセージばかりだった。

増えていくバラの重さで、腕が痛くなっていた。それでも増えていくバラ。そして、最後に特大の花束が。「これはクラスからの花束です。」

自分は思わず、「意味分かんない!だって、今、バラの花、たくさんもらったよ。」

すると、委員長が「いいんです。これも、クラスのみんなからなんです。」

さらに大きな花束をいただき、もう、顔が隠れそうな状態になっていた。
そして、クラッカーが鳴り響いた。クラスの中が煙りのような白さに包まれた。そして拍手。

花束も嬉しかったが、何よりもメッセージに込められた気持ちが嬉しかった。ありきたりのメッセージは一つもなかった。愛を感じるメッセージばかり。胸を打たれた。打たれすぎて、頭の中で整理がつかない。

そして、クラスが一丸となって、感動するお別れの会を作ってくれた、その実行力が嬉しかった。別に、自分に向けてでなくても、嬉しかったはず。これが、親に向けてのメッセージを言って、花を渡す形式でもうれしかった。自分がもらえたこととかじゃなくて、一丸となって、子どもたちだけの力で演出していった感動的な場面。

まるで、ドラマのような時間と空間だった、と後で保護者の方に言われた。実際、自分でもそんな感じがしている。今でも夢だったのかな、って思う。でも、リビングの机の上には、写真にあるように、花束が。

クラスの子、35名。一人ひとりがそれぞれ、前に来てメッセージを伝えてくれた。それはショートショートフィルムのドラマ。35のドラマであった。

 

クラスのホームルームが終了したのは1時半を過ぎていた。

Dsc03323 教室の外に出ると、他のクラスの子たちがたくさん待ってくれていた。終了予定時間を1時間もオーバーしているにかかわらず。みんな一言ずつメッセージをくれた。そして、写真撮影。今日は、何台のカメラの前に立ったことだろう。結局、自分のデジカメでは1枚も生徒と写真が撮れなかった。生徒のカメラのレンズに目をやる回数がものすごかった。なんか不思議な気分になっていて、声が出なくなっていた。ただ、うなずいているだけの自分がいた。こちらの写真は、入職当時からお世話になっている先輩の先生。とっても熱い方なんです!一緒に撮らせてもらいました。

今でも左腕が痛い。明日は完全に筋肉痛だ。

みんな、本当にありがとう。

・・・・・・・・・・・・
他にもエピソードがたくさんあった1日。後日、紹介したい。

|

« きらきら光る! | トップページ | Podcasting! 新語・ダウンスウェッター! »

教員・エピソード」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 35のドラマ!:

« きらきら光る! | トップページ | Podcasting! 新語・ダウンスウェッター! »